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ランチとディナーでメニューを切り替える
時間帯設定の組み方と、14時の境目

最終更新: 2026年9月1日

昼はランチセット、夜はアラカルト。同じ店で時間帯ごとに異なるメニューを出していると、14時ごろのメニュー差し替えが毎日の仕事になります。席のQRから注文を受ける形にすると、この差し替えは時刻設定に置き換えられます。ただし、すべてを時計に任せればよいわけではありません。どこまで自動化できるのか、境目の時間には何が起きるのか、昼と夜で価格を変えたい場合はどうするのか。設定を組む前に決めておきたいことを整理しました。

1. 昼と夜で、何を切り替えているか

昼と夜でメニューが異なる店では、14時前後にどのような作業が発生しているでしょうか。書き出すと、おおむね次のようになります。

紙で運用している限り、上の2つは毎日2回必要な手作業です。開店前に出し、夕方にしまう。1回3分でも月に3時間ほどかかります。

より厄介なのは3つ目でしょう。14時を10分過ぎた卓でランチセットを注文され、断る。店にとって、できれば避けたい仕事のひとつです。客に落ち度はなく、メニューが置かれていた以上、注文したくなるのも当然です。それでも厨房では、すでにランチの仕込みを片付けています。

席のQRから注文を受ける店では、この断りを画面側で減らせます。14時になった時点でランチのカテゴリが客の画面から見えなくなるためです。差し替えを忘れることも、忘れた結果を説明することもなくなります。時間帯の出し分けで実際に大きな効果があるのは、品揃えが自動で入れ替わること以上に、断らずに済むことかもしれません。

もっとも、口頭で「ランチのAセットを」と言われるケースは残ります。注文画面から入る注文が整う、と考えておくのが安全です。

2. 時計に任せてよいもの、人が決めるもの

設定に触れる前に、まず考えておきたい点です。

時間帯の出し分けは、時計を基準に切り替わる仕組みです。言い換えると、時計以外の理由で提供できなくなるものには対応できません。手元のメニューを、次の基準で2つに分けてみてください。

分け方どう扱うか
時計で決まるものランチセット(平日11:00〜14:00)、モーニング、ハッピーアワーのドリンク、深夜メニュー、週末だけの一品提供時間帯のルールを設定する
仕込みと数で決まるもの本日の日替わり、限定10食、その日に入った魚、夜の煮込みが仕上がる時刻売り切れの切り替えで扱う。時刻のルールにしない

下の行を時刻のルールで管理すると、仕込みが遅れた日に「画面には出ているのに作れない」という状況が起きます。断る場面を減らすための設定が、かえって断る場面を増やしてしまいます。限定10食も同様です。11時から14時のルールを付けても、12時半に売り切れれば役には立ちません。

数で終わるものは、売り切れのトグルで消すほうが確実です。時刻のルールと売り切れは併用できるため、「平日ランチ限定、なくなり次第終了」の一品なら両方を使うことになります。

迷ったときの目安:「来週の同じ曜日の同じ時刻に、同じ状態になっているか」で分けると判断しやすくなります。同じ状態なら時計に任せられます。日によって変わるなら、人が管理する側に置きます。

3. 14時の境目で起きること

自動で切り替わる以上、境目をまたぐ注文は必ず発生します。

よくあるのは、13時55分にメニューを開いてランチセットをカートに入れ、連れと話している間に14時を過ぎるケースです。その後に注文ボタンを押すと、スグオーダーでは注文が通らず、「提供時間外の商品があります。カートをご確認ください」と表示されます。画面表示だけで制御すると、開いた時点のメニューが残っている客はそのまま注文できてしまいます。そのため、送信のたびにサーバー側でも時刻を再確認しています。

客からすると、少し冷たく感じるかもしれません。その分、提供時間が付いたカテゴリには「〜14:00」のように終了時刻が表示されます。あと5分だと分かれば、その場で決めてもらいやすくなります。

終了時刻に何を入れるかは、間違えないでください。ここに入れるのは、厨房が作れる最後の時刻です。客が店を出る時刻でも、看板に書かれたランチタイムの終わりでもありません。

掲示どおりの14:00にしておくと、13時59分に入った定食も作ることになります。1件なら問題なくても、金曜の昼に3件重なると厨房が詰まります。注文のハードルが下がるとピーク帯に注文が集まりやすい点はデメリットと対策にも書きました。掲示より15分早めに締め、残りの15分は声をかけられた分だけ受ける方法もあります。

4. 設定の組み立て方

ここからは実際の設定手順です。スグオーダーの画面を前提にしていますが、時間帯による出し分けがあるサービスなら、考え方はおおむね同じです。

  1. カテゴリに付ける:商品を1つずつ設定しないこと。「ランチ」というカテゴリを作ってルールを1つ置けば、中の商品はすべてそれに従います。商品側にもルールを置けますが、カテゴリが時間外なら商品の設定に関わらず表示されません
  2. プリセットから始める:「ランチ 11-14」「ディナー 17-22」「週末・祝日のみ」「深夜のみ」の4つが用意してあります。タップして時刻だけ直すのがいちばん早い
  3. 時間帯は複数並べられる:モーニング7:00〜10:30とランチ11:00〜14:00を、同じカテゴリに2行で置けます
  4. 深夜をまたぐときは、そのまま書く:終了が開始より早い場合(22:00〜02:00)は翌日までの窓として扱われます。日付で2行に分ける必要はありません。深夜営業の店の話は居酒屋への導入にまとめてあります
  5. 祝日の扱いを1回決める:店舗設定に「祝日を日曜と同じ扱いにする」「曜日どおりに扱う」の選択があります

5つ目は見落としやすく、実害も出やすい項目です。「平日ランチ」を月曜から金曜のルールで組んでいる店で、祝日の扱いが「日曜と同じ」になっていると、月曜が祝日の日にランチが表示されません。土日祝でまとめて休む店なら、それが正解です。祝日も平日と同じように営業するなら、「曜日どおり」に変更してください。曜日の選択肢にある「祝」は、どちらの設定でも祝日に必ず効きます。

昼と夜で値段を変えたいとき:1つの商品に持たせられる価格は1つだけです。同じ料理を昼900円・夜1200円で出すなら、商品を2つ作り、それぞれに異なる時間帯のルールを付けることになります。管理画面に似た名前が2つ並ぶため、自分で見分けやすい名前にしておくと後が楽です。数が増えるほど登録も更新も手間になるので、値段を変えるのは主力の数品に絞るほうが現実的だと思います。

設定後は、保存前に確認できます。カテゴリの編集画面には現在の判定結果が表示され、日時を切り替えられる客画面のプレビューもあります。13時55分と14時5分を入れ、表示されるものが切り替わることを確認しておけば、初日の事故はだいたい防げます。

5. 減るのは手間だけ

切り替えを自動化しても、ランチの採算は1円も変わりません。

減るのはメニューの差し替え、断る場面、「これは何時までですか」と聞かれる回数です。原価も回転も人件費も、そのままです。ランチが赤字でも夜の集客のために続けている店なら、その構造は自動化しても変わりません。

ぐるなびが2026年6月から7月にかけて全国279店舗に聞いた調査(ぐるなび通信)では、コスト高騰の影響として「食材の値上がり」を挙げた店が57.3%でした。実施した対策の上位は食材ロスの削減が21.5%、水道光熱費の節約と仕入れ先の見直しがそれぞれ19.4%。「営業時間の短縮、休日の増加」は7.9%です。営業時間そのものに手を付けた店は、まだ多くありません。

ランチをやめる、時間を縮める、品数を5品に絞る。こうした判断のほうが、設定より先に効果が出ます。時間帯の出し分けが便利だからといって、ランチを続ける理由にはなりません。むしろ品数を絞ってから設定したほうが、登録も日々の売り切れ管理も軽くなります。

そもそも時間帯設定が不要な店もあります。

昼と夜で品揃えが実際に違う店効きます。差し替えの手間と断る場面が、そのまま減ります
曜日で品揃えが変わる店効きます。「土日祝だけの一品」は曜日の指定だけで組めます
モーニングをやっている店効きます。朝と昼の切り替えは営業中に起きるため、掲示の入れ替えが後回しになりがちです
通しで同じメニューを出している店設定は要りません。ルールを付けなければ常時提供です
昼だけ、夜だけの営業店の受付そのものを開け閉めするほうが自然です
日替わりが売りの店時刻のルールより、売り切れの切り替えを使うことになります

6. 始めるなら、ランチのカテゴリ1つから

すべてのカテゴリを一度に組む必要はありません。まず1つを通してから広げるほうが速いです。

  1. ランチのカテゴリを1つ作る:昼だけ出す品をそこにまとめます。この作業自体が品数の棚卸しになります
  2. 終了時刻はラストオーダーで入れる:厨房が作れる最後の時刻を入れます
  3. 祝日の扱いを決める:祝日に営業するなら「曜日どおり」。土日祝でくくって休むなら「日曜と同じ」
  4. プレビューで境目を見る:13時55分と14時5分。切り替わることと、「〜14:00」の注記が出ることを確認します
  5. 1週間、断った回数を数える:見るのはこれだけで足ります。時間外のランチを頼まれて断った回数が先週より減っていれば、効果が出ています

うまくいったら、モーニングや夜だけの一品にも広げます。減らなかった場合は、断りの原因が品切れだった可能性が高いでしょう。そのときは売り切れの運用を見直すほうが先です。

導入の進め方は個人店の導入ガイドに、席のQRの作り方と置き方はQRコード注文の始め方にまとめています。

メニューの差し替えをやめるなら、まずは1つのカテゴリで試せます

スグオーダーは月額780円(税込)/1店舗、初期費用0円。時間帯・曜日・祝日でメニューを自動で切り替えられます。14日間無料で、クレジットカードの登録も要りません。まずはランチのカテゴリを1つ作り、明日の14時に何が起きるかを見てみてください。

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先に試したい方は、実際の注文画面のデモをどうぞ(登録・インストール不要。注文はどこにも届きません)。

見出し画像: Pixabay / DanielaElenaTentis (Pixabay Content License)